御瀧不動尊 御瀧不動尊と金杉鈴木畳店の縁 千葉県船橋市金杉にある真言宗豊山派の寺院、御瀧不動尊(おたきふどうそん)は、吉橋大師八十八ヶ所巡りの第58番目札所です。創建は、1423年(応永30年)と伺っています。当店にとっては、父の代からごひいきに預かっている大切なお客様であると同時に、御瀧のお祭りや御護摩祈願やお祓いでお世話になっているお寺です。そして何より私自身が御膝元の御瀧中学校の卒業生です。深い深いつながりを感じています。境内及び近在の樹齢200年近い欅の大木で建立された観音堂は、私の父である先代が新畳を納めさせていただきました。魂を込め、畳の製作に取り組んでいた先代。私はかねてより、先代の技術に少しでも近づけるよう、日々精進しているのですが、その先代をもってしても1日に1~2畳ほどしか制作できなかったと聞いております。その先代の気合がこもった畳を二代目の私が引継がせていただくことになりました。 先代が魂を込めて製作した畳 経年変化による傷みはありますが、先代が時間をかけ魂をこめてつくったことが分かる箇所が随所に見受けられます。あらためて先代の職人としての偉大さを知り、この上ない喜びを感じることができました。 親子二代の魂を吹き込んで 畳数は62畳。くまもとJAブランド畳表「ひのさらさ」を使用いたしました。熊本のスゴ腕農家「上本さん」のひのさらさです。畳縁は、お寺などで使用する特別なへりで紋縁(もんべり)を使用しています。一番大きいサイズの大紋縁を使用しています。やはり圧巻です。 作業Movie 作業を終えて 先代の魂と技術を引き継ぐ名誉と責任を感じた仕事となりました。畳数が多ければ多いほど美しく敷き詰めるための技術も必要です。使ってくださる方が気持ちよく、そしていつまでも美しく、ただそれだけを胸に刻みながら、持てる自分の技術で今の精一杯の仕事をさせていただきました。仕事にはとても厳しかった先代、合格点はくれたでしょうか。御瀧不動尊様、いつも大変お世話になりまして誠にありがとうございました。鈴木畳店 代表 鈴木 章弘 「HOME」に戻る